2019年8月27日(火)
沖縄・宮古島 陸自ミサイル基地弾薬庫計画
防衛局に撤回要請
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沖縄県宮古島市で住民の合意なく進められている陸上自衛隊ミサイル基地配備と10月にも着工と報じられている弾薬庫建設計画の問題で、「ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会」は26日、沖縄防衛局(嘉手納町)に、弾薬庫建設計画の撤回や、同基地内の工事状況についての全市民に向けた説明会実施などを要請しました。
防衛局地方協力確保室の狩俣美明室長らが応対。予定地に隣接する2地区が反対を決議した同市城辺保良(ぐすくべぼら)地区の弾薬庫建設について、狩俣室長は「早期に土地を取得し、できる限り早く着工したい」と答え、10月の着工を否定しませんでした。
同会の仲里成繁代表らは、同弾薬庫予定地から一番近い民家まで200メートルで、半径500メートル以内に集落があり、災害や事故で弾薬庫火災が起きた場合に大惨事になるとして、弾薬庫を建設しないよう求めました。
仲里氏らは、同市上野野原(うえののばる)の陸自ミサイル基地内の弾薬庫も撤去するよう要求。狩俣室長は「弾薬を保管する場所は必要だ」と拒否しました。以前から指摘されている同基地内の燃料施設の地下の空洞や軟弱地盤について、防衛局側は「改良事業は行っていない」と明らかにしました。
会は同日、県庁でも、玉城デニー知事宛てに同ミサイル基地・弾薬庫の問題点についての対応・対策を求める要請書を提出。要請には「オール沖縄」の糸数慶子前参院議員も参加しました。