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2019年9月1日(日)

脅しに屈しません

東京で学生ゼミナール 「不自由展」再開へ署名

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(写真)学生らが開いた緊急自主ゼミナール=31日、東京都内

 愛知県で開かれている国際芸術祭の企画展「表現の不自由展・その後」の中止は、表現の自由の侵害にとどまらない―。多摩美術大学の学生・研究者を中心にした有志グループは31日、東京都内で緊急自主ゼミナールを開き、会場いっぱいの50人が参加しました。

 同グループは、旧日本軍「慰安婦」問題の解決を願いつくられた「平和の碑」(少女像)の展示中止は、日本の侵略戦争の歴史を書き換える狙いがあり、民族・性差別だとして、展示再開を求める署名をインターネット上で集めています。

 署名を発案した学生は、河村たかし名古屋市長の「(少女像展示は)日本人の心を踏みにじるものだ」との発言、菅義偉官房長官の芸術祭への補助金交付の精査を示唆などの政治的圧力、テロ予告などの脅迫が行われて企画展が中止に追い込まれたことに対し、「沈黙していたら民主主義の危機だ。抗議の声を可視化しなくてはいけない」と思い取り組んだと述べました。現在署名は6千を超え、9月7日中に1万を目指すといいます。

 研究者が、米サンフランシスコ市議会が女性差別撤廃を決議し、「慰安婦」メモリアルを設置したことを紹介し、「幅広い対話をあきらめなかった成果だ。愛知でもきっとできる」と強調しました。

 病気で出席できなかった池田恵理子・女たちの戦争と平和資料館名誉館長から「脅しに絶対に屈しない。吠(ほ)えまくりましょう」とのメッセージが寄せられました。


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