2019年9月11日(水)
パワハラ6割 セクハラ4割
フリーランスの被害実態
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俳優やライターなど会社に所属せずに働く人の61・6%がパワハラ、36・6%がセクハラを受けていることが10日、分かりました。
日本俳優連合(西田敏行理事長)、MIC(日本マスコミ文化情報労組会議)フリーランス連絡会、プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が調査したもの。7~8月にインターネットで実施し、有効回答者は1218人。3団体はハラスメント防止措置義務の対象にフリーランスを加えるよう求める要望書を根本匠厚生労働相に提出しました。
パワハラは、侮蔑やひどい暴言などの「精神的な攻撃」59・4%、遂行不可能なことの強制など「過大な要求」42・4%など。立場の弱いフリーランスの足元をみた「経済的な嫌がらせ」も39・1%に上りました。
セクハラでは「プライベートを詮索・過度な立ち入り」33・7%、「容姿・年齢・身体的特徴を話題にした、からかわれた」33・6%、「性経験への質問やひわいな話」28・5%、「性的関係を求められた」17・6%など。
さらに「ストーカー行為」66人、「レイプ」53人、「性器・自慰行為を見せられた」39人など犯罪にあたる被害が常態化していることが示されました。
元インターネット映像制作者の女性が被害を告発。力関係が上の同業者から打ち合わせで呼びだされてレイプされ数カ月暴行が続いたが、加害者から「このままでは(被害者の)会社がつぶれてしまう」といわれ、「起業1年目で自信もなく、そうなんだろうと思い」訴えられなかったとのべました。