2019年9月16日(月)
農作物被害が深刻
茨城 共産党議員が調査
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茨城県内で、台風15号による農作物への被害が広がっています。15日、日本共産党の山中たい子県議、高野衛鉾田(ほこた)市議、福島ヤヨヒ小美玉(おみたま)市議が各自治体を調査しました。
鉾田市でイチゴ農家を営んでいる男性(62)は、イチゴを栽培するハウス5棟分の鉄骨が強風で倒れ、ビニールが破れるなどの被害が出ました。イチゴの苗の定植を前に「営農の気力がなくなる」と肩を落とします。「壊れたハウスを廃棄するのにもお金がかかって大変。今はとにかく、撤去のための人手が欲しい」と話します。
同市でメロンとイチゴの栽培を営む男性(58)のハウスも、200アールに及ぶハウスの敷地のうち30アールが、パイプが曲がるなど被害を受けました。「ハウスの建て直しに税金を使ってほしい」と切実。
小美玉市では、露地栽培用のニラが、葉折れや砂ぼこりをかぶるなどの被害が出ました。男性(49)は「せめて今年度いっぱいは、肥料購入の補助が欲しい」と要望を寄せました。
山中県議は「農家の生活を再建し、今後も農業が続けられるように県に施策を迫っていきたい」と応じました。
県によると13日現在、ナシやリンゴ、トマトの落果などの被害が出ており、被害総額は現時点で約14億6500万円に上っています。