2019年10月7日(月)
「沈黙」、妨害はねのけ満員上映
製作者「『慰安婦』問題触れてほしい」
相模原
映画「沈黙―立ち上がる慰安婦」の上映会が6日、神奈川県相模原市で行われました。主催は、相模原上映実行委員会。右翼街宣車の妨害を受けながらも、会場満員の180人が鑑賞しました。
「沈黙」は、日本軍「慰安婦」が、名誉と尊厳を回復するたたかいを描いた記録映画。これまで県内の上映会で右翼団体等から妨害行為を受けてきました。この日、上映会を守るため約50人が駆け付けました。
上映後、在日朝鮮人の女性監督・朴壽南(パク・スナム)さんは、在日朝鮮人差別について語り「(差別は)差別を受けた人を死に追いやります。じつに恐ろしいことです」と訴えました。
同映画プロデューサーで同監督の娘の麻衣さんが、妨害をはねのけて満席で上映できたことに「紛れもない勝利です」と述べると、会場から拍手が送られました。また、「(いまや)表現の自由や歴史の事実は、たたかわないと勝ち取れなくなっている。『慰安婦』問題を知らない若い人に、この映画に触れてほしいです」と話しました。
同市在住の女性(73)は「『慰安婦』は戦争の歴史の一つの傷痕です。胸が痛みました」と話しました。