2019年10月8日(火)
関電疑惑 真相解明を
福井縦断リレーデモ開始
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関西電力幹部らへの「原発マネー」還流の真相究明と、老朽原発の再稼働反対を訴えて福井県内を縦断するリレーデモが7日、同県あわら市でスタートしました。11日までの5日間で若狭町まで計14市町を行進し、各市町に申し入れも行います。残る小浜市、おおい町、高浜町には、11月に実施する、高浜町から関電本店(大阪市)までのリレーデモで訪問します。
原発関連工事を受注する建設会社「吉田開発」(高浜町)から多額の資金を受けていた同町の森山栄治元助役(故人)を通じ、関電幹部らに巨額の金品が渡っていました。関電は運転開始から40年を経過した美浜3号機、高浜1、2号機の再稼働を狙っています。
リレーデモはこの日、あわら市に申し入れを行い、応対した城戸橋政雄副市長に対し、原発マネー還流疑惑の究明と関係者の厳正処分、再発防止、老朽原発再稼働阻止に向けて関電や県、国に申し入れることや、老朽原発問題の説明会開催を求めました。
城戸橋副市長は「市長に伝え、適切に対応したい」と答えるにとどまりました。
リレーデモは同市役所を出発し、坂井市、永平寺町を行進しました。
あわら市の男性(77)は原発マネー還流疑惑に「あんなことがあっていいのか。本当にけしからん」と語気を強めました。
呼びかけ団体であるオール福井反原発連絡会の事務局を務める林広員さんは「1歩でも2歩でも行進に参加し、老朽原発再稼働を許さない思いを示そう」と話しています。