2019年10月13日(日)
ヒバクシャ署名1051万人分提出
核兵器禁止条約早期発効を
|
【ニューヨーク=池田晋】ヒバクシャ国際署名連絡会を代表してニューヨークを訪問中の、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の藤森俊希事務局次長(75)は11日、軍縮を議論する国連総会第1委員会の議場を訪れ、1051万7872人分(9月末時点)の署名目録を同委員会のヨレンティ議長に提出しました。
藤森さんは提出にあたり、「1000万人を超える署名が集まったので、この勢いで来年もっともっと署名が集まるよう努力したい」と表明。署名を力に50カ国の批准をえて、核兵器禁止条約の早期発効につなげたいと語りました。
ヨレンティ議長は、広島訪問で被爆者から多くを学んだと語り、「人類にとってだけでなく、生命存亡の脅威の一つが核使用だ」と指摘。「みなさんの活動で、人間とは何であるか、核兵器はただ削減や管理するのではなく、みんなが廃絶に動かなければいけないということに気づかされる」と署名運動に謝意を示しました。
国連の中満泉(なかみつ・いずみ)・軍縮担当上級代表は、「毎年届けていただき、本当に励みになっている。(軍縮の議論は)非常に厳しい状況だが、だからこそ軍縮が国連の課題の中心になければいけない」と話しました。
目録を受け取った後、ヨレンティ議長はその場ですすんで署名に応じました。