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2019年10月30日(水)

はたらく女性の中央集会 来月16・17日 仙台

手をつないで希望ひらく

長尾ゆり実行委員長に聞く

憲法・いのち・くらし守る願い集めて

 「第64回はたらく女性の中央集会」(実行委員会主催)が11月16、17の両日、仙台市内で開かれます。長尾ゆり実行委員長(全労連副議長・女性部長)に今集会の意義や特徴を聞きました。


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 安倍政権のくらし破壊、9条壊しの悪政に苦しみながら、情勢を切り開こうと全国各地で女性たちは奮闘しています。憲法・いのち・くらしをまもる女性の運動を持ち寄り、手をつなぐ集会です。

最賃引き上げよ

 「最低賃金は今すぐ1000円、めざせ1500円」の声は、世論となり政治を動かしています。

 最低賃金に張り付いた非正規労働者の賃金。「これでは暮らせない」と、パートをかけもちしながら子育てをしているシングルマザーの訴えが、情勢を動かし、各地で最低賃金アップを勝ち取りました。

 しかし、消費税増税によって、最賃引き上げ分は吹き飛んでしまいます。「税金」の分科会で学びあい、「消費税下げよ、最賃上げよ」の声を大きくあげる集会にしたいと思います。

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(写真)昨年の「はたらく女性の中央集会」でパレードする参加者=2018年10月27日、広島市内

 男女平等のレベルを示すジェンダーギャップ指数が149カ国中110位の日本。女性の賃金は男性の約半分です。男女差別賃金は、女性の低年金につながり、高齢女性の貧困を生み出しています。「保育、医療、年金」の分科会で、女性の一生をつなげて、社会保障を考えあいましょう。

 性暴力を許さないフラワーデモをはじめ、「人としての尊厳を守れ」と声を上げ、「声を上げた仲間を一人にしない」動きは確実に広がっています。

 今年は、国連女性差別撤廃条約採択40年。「ILOハラスメント禁止条約」など国際的な潮流に合流しながら、「ジェンダー平等の日本社会に変えよう」と決意を確認する集会にしたいものです。

 集会を貫くのは「平和が一番」という思いです。ジェンダー差別と戦争はコインの裏表。女性の権利がないがしろにされ、戦争へ向かう社会を私たちは許しません。「平和を壊す安倍9条改憲を止めよう」という女性の願いと行動を集会に集めましょう。

震災被災地から

 今回の集会は、東日本大震災の被災地・宮城で開かれます。全体会では震災から8年を迎える宮城からの呼びかけがあります。二つの見学分科会は、震災の爪痕が残る地をめぐります。大震災の教訓に学び、防災・減災対策、住み続けられる地域づくり、地球温暖化対策、持続可能な発展など地球規模の視点からも考えあいましょう。

 全体会の記念講演は、ジャーナリストで和光大学名誉教授の竹信三恵子さんです。「企業ファースト化する日本―女性の働き方を問う」というテーマで、日本経済の問題点に鋭く切り込み、人間らしく働ける社会を展望する講演をしていただきます。

 いま、女性の働く現場は、どこも大変です。人手不足、長時間労働、低賃金、ハラスメント。また、将来が見えない中小企業、農業。1人で悩んでいては解決しません。「はたらく女性が集まり、語り合い、手をつないでたたかうことにこそ、希望がある」と元気の出る集会にしたいと思います。


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