2019年10月31日(木)
市民と国会議員 格差解消へ対話集会
どうする 貧困問題
反貧困ネットワーク(宇都宮健児代表世話人)は29日、衆院第2議員会館で、「国会議員との対話集会 どうする日本の貧困問題」を開き、市民らが集まりました。
|
参加した野党(日本共産党、立憲民主党、国民民主党、沖縄の風)の国会議員が、それぞれ自党の経済政策を報告。生活保護問題、障害者支援、住居問題、子どもの貧困などにとりくむ団体や個人の発言をうけ、各党との対話を通して、貧困格差解消のための政策実現をすすめようと話し合いました。与党は参加しませんでした。
「生きようとすると障害がある」と発言した1人で子育てする女性は、障害年金を受けていると児童扶養手当がもらえない問題を指摘。「崖から落ちようとしている人を突き落とそうとするものだ」と述べました。
日本共産党の清水忠史衆院議員は、「非正規労働者でも安心して暮らせるしくみが大切だ」と強調。最低賃金の引き上げや長時間労働の是正、非正規労働者の正規化、暮らしを支える年金・社会保障などの党の政策を語りました。
沖縄の風の高良鉄美参院議員が、沖縄の子どもの貧困率が全国平均の倍となっていることを示しながら、名護市辺野古の埋め立て問題や1機100億もの戦闘機を何機も購入するなど無駄な軍事費の膨張ぶりを述べました。
宇都宮氏は、貧困世帯を選んで支援する選別的福祉政策ではなく普遍的福祉政策の重要性を指摘。「貧しい人だけを補助するのでなく、すべての子どもに豊かな生活を保障してほしい」と述べました。