2019年11月23日(土)
首相出席の予算委開け
野党、参院規則に基づき要求
参院予算委理
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日本共産党と、立憲民主党や国民民主党などの野党共同会派は、22日の参院予算委員会理事懇談会で、金子原二郎委員長に、野党15委員連名の予算委開催要求書を提出しました。自民、公明両党理事は持ち帰り、26日正午を期限に回答するとしました。
「参議院規則」第38条2項は、「委員の三分の一から要求があったときは、委員長は、委員会を開かなければならない」と義務付けています。
開催要求書は、経産相、法相という重要閣僚の辞任や萩生田光一文部科学相による「身の丈」発言など、安倍内閣による数々の不祥事や「桜を見る会」をめぐる数々の疑惑を挙げ、「安倍政権のゆがみとおごりはここに極まった」と批判。「総理自身にかけられた疑惑もある以上、安倍(晋三)総理大臣が国会で説明する以外に事実関係を解明できないことは明らかだ」としています。
日本共産党の山添拓同委理事は、8日の同委での田村智子党副委員長の質問に対する安倍首相や政府参考人の答弁がその後、修正された事実を示し、「虚偽答弁なのは明らかだ。この整合性をただすには、首相が出席する予算委員会を開き、そこで説明していただくしかない」と強調しました。
立民の蓮舫理事は、「野党は今年の通常国会でも、(消費税増税などをめぐり)予算委の開催を要求したが与党が審議拒否した」と批判。「2度目(の拒否)はないと思う」と与党側を牽制しました。
日本共産党など野党は、同日の予算委理事懇談会で、会計検査院に「桜を見る会」についての検査と報告を要請する議決をあげることも求めました。