2019年11月23日(土)
豚コレラ対応 柔軟に
紙議員要求 ワクチン接種早く
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日本共産党の紙智子議員は21日、参院農林水産委員会で、豚コレラの発症が各地で相次いでいる問題で、原因と考えられる野生イノシシの捕獲強化とともに、ワクチン接種推奨地域に隣接する地域や希望する自治体での飼育豚へのワクチン接種を早急に進めるよう迫りました。
紙氏は、今月、山梨県韮崎市と愛知県西尾市の養豚場で49、50例目の豚コレラの患畜が相次いで確認され、同県が野生イノシシからの感染の可能性を示していると指摘。農水省の「豚コレラに関する特定家畜伝染病防疫指針」(10月15日一部改正)によれば、ワクチン接種推奨地域の設定は、野生イノシシの生息状況や山、河川の有無などの地理的状況を考慮するとあるとして、「指針に基づけば、ワクチン接種推奨地域に隣接する地域やワクチン接種を希望する自治体については野生イノシシの発症が確認されなくても接種は可能だ」と迫りました。
江藤拓農水相は「省内で検討に入ってるが学術的な知見など手続きを踏んだ上で判断したい」と答弁。紙氏は「柔軟に対応できないかとの声が上がっている。専門家の意見を聞き、やっていただきたい」と重ねて求めました。