2019年12月1日(日)
農薬規制緩和やめよ
井上氏「世界の流れに逆行」
|
日本共産党の井上哲士議員は26日の参院外交防衛委員会で、日米貿易交渉に関わって、発がん性が指摘される除草剤成分「グリホサート」の規制が緩和されている実態を批判し、規制強化を要求しました。
グリホサートについては国際ガレ研究財団が15年、「人に対しておそらく発がん性がある」と発表し、各国で規制が広がっています。
米国では、カリフォルニア州は17年にグリホサートに発がん性の警告表示を義務づけましたが、トランプ大統領は6月の大統領令で、グリホサートに対する同国内の「過剰な規制」を洗い出すよう指示。日本政府は17年、グリホサートの残留許容値を大幅に緩和しました。
26日の質疑で農林水産省の担当者は、米国環境保護庁(EPA)が「発がん性を認められず人への健康のリスクはないと評価している」ことなどを挙げ、緩和を問題視しない姿勢を示しました。井上氏は「世界で規制が強化されている。規制緩和を進めてきた日本は、世界の流れに逆行している」と批判しました。