2019年12月5日(木)
“バックアップデータは行政文書に当たらない”
菅官房長官やっき
菅義偉官房長官は4日の記者会見で、「桜を見る会」の招待者名簿を内閣府が「破棄した」と答弁した5月21日(衆院財務金融委員会)の時点で、バックアップデータが「最大8週間、残っていた」と認めました。他方で、バックアップデータは「行政文書に当たらない」と強弁しました。
招待者名簿をめぐっては、日本共産党の宮本徹衆院議員が5月9日に提出を求め、約1時間後に内閣府が紙の名簿を廃棄したことが分かっています。内閣府は電子データもほぼ同時期に廃棄したと説明していました。
宮本氏の質問に対し「破棄した」と答弁した5月21日時点ではバックアップデータとして保存され、復元できた可能性があります。
同日の参院消費者特別委員会で、内閣府の大塚幸寛官房長は、バックアップデータについて「一般職員が直接アクセスできないような形でのデータは行政文書には当たらない」と述べ、情報公開請求の対象にはならないと正当化しました。社民党の福島瑞穂議員への答弁。
電子データの廃棄について正確な記録(ログ)の解析を求めた福島氏に対して大塚官房長は「ログの解析などそれ以上の調査を行う必要はない」と開き直りました。