しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2019年12月5日(木)

COP25inマドリード

気候危機 言葉より行動

パリ協定目標 厳しい意見次々

 【マドリード=遠藤誠二】スペインのマドリードで2日に開幕した国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)では、グテレス国連事務総長はじめ国際機関の代表らが、地球温暖化対策の国際的枠組み=パリ協定の目標実現に向け、これまで以上の取り組みを各国に求めました。

 2日の開会セレモニーでグテレス氏は、厳しい口調で演説を始めました。「10年後、われわれは二つの道のうちの一つにいる。その一つは降参の道だ。地球上のすべてのものの健康と安全を危険にさらす、自覚のない、(温暖化防止に向け)取り返しのつかない地点にまでたどり着くものだ」

 パリ協定の目標である今世紀末まで地球上の気温上昇をできるだけ1・5度に抑えるには、各国が現在掲げる目標値では達成不可能です。グテレス氏は2030年までに温室効果ガスの45%減、2050年までに実質ゼロにする必要があると説きます。

 「もう一つの選択肢は希望の道。2050年までに温室効果ガスのない持続可能な解決に向かう道だ」と述べ、参加国に意欲的な目標設定を求めました。

 COP25開催国スペインのサンチェス首相は「気候の緊急事態とのたたかいは勇気と決断力、連帯と指導力が求められる。何よりも言葉より行動」と指摘しました。


pageup