2019年12月6日(金)
会期延長・徹底審議を
逃げ回る安倍政権 異常
野党書記局長・幹事長会談 動議提出で一致
日本共産党と立憲民主党、国民民主党、社会保障を立て直す国民会議、社会民主党の、野党書記局長・幹事長・国対委員長は5日、国会内で会談を開き、首相主催の「桜を見る会」疑惑が大きく膨れ上がり、安倍晋三首相が国会でまともに答弁していないことなどを踏まえ、40日間の国会会期延長を求める動議を衆院に提出することを確認しました。
|
会談後の共同記者会見で立憲民主党の福山哲郎幹事長は、会期延長動議提出の理由として、(1)「桜を見る会」の疑惑は大きく膨らむ一方、安倍首相はまったく国会で説明責任を果たしていない(2)予算委員会の開催要求を政府・与党は拒否している。参院規則にのっとった開催要求を2度にわたり拒否する事態は看過できない(3)廃棄したとされる「桜を見る会」の招待者名簿などについて、データを復元しない、資料も出さないというひどい状況が続いている(4)経産、法務の辞任した2閣僚は国会でまったく説明責任を果たしていない―の4点を挙げました。
その上で、「この状況の中で、臨時国会を閉会することは許し難い行為だ」と強調。動議を提出した後の野党としての対応方針については「6日午後に党首会談で協議する」としました。
日本共産党の小池晃書記局長は会談の席上、「今国会で野党が結束して『桜を見る会』疑惑の追及などに取り組んできたことは、大きな成果をあげてきた」と強調し、「いま野党としては、会期の延長を求めて徹底的に総理出席の予算委員会集中審議を求めていくという姿勢で臨むべきだ。もし与党が拒否したとしても、引き続き徹底した議論を閉会中審査や年明けの通常国会で求めていくことが必要だ。何よりも大事なのは、足並みをそろえて野党が結束して臨むことだ」と提起しました。
会談後の記者会見で小池氏は、「野党が国会の会期延長を求めるのは極めて異例のことだ。議論から逃げ回っている安倍政権がいかに異常なものであるのかを示している。審議拒否をしているのは政権側だということは明白だ」と強調しました。