2019年12月8日(日)
COP25inマドリード
世界中の若者「気候正義を」
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大通りを行進
【マドリード=小梶花恵】「今すぐ気候正義を!」の声がスペイン語と英語で響きました。国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)が開かれているマドリードで6日夜、気候変動への行動を求める「フライデーズ・フォー・フューチャー(未来のための金曜日)」に参加する世界中の若者が集まり、グレタ・トゥンベリ(16)さんも加わってドラムのリズムに合わせ、マドリード市民とともに大通りを行進しました。
スイスから参加したレナさん(16)は、「危機に対する政治家たちの振る舞いに抗議したい」といい、友人のヨナスさん(18)は、「日本の台風被災者や世界中の被害者とつながっていきたい」と話しました。
アフリカの他国の仲間と参加したセネガルのサトゥージュさん(35)は、「アフリカは気候変動の影響に直面しています。先進国には途上国が気候変動の影響に適応できるよう行動することを求めたい。COP25では目標と言葉だけでなく具体的な行動を期待しています」と話しました。
「権力者が行動を」
グレタさんが記者会見
【マドリード=遠藤誠二】地球温暖化対策を話し合う国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)が開かれているスペインの首都マドリードで6日、環境活動家のグレタ・トゥンベリさん(16)が記者会見し、「具体的な行動」を同会議で確約することを各国に求めました。
スペイン内外の大勢の報道陣が詰めかけた会見で、グレタさんは「私たち(の運動)はとても大きくなり、私たちの声がより多くの人々に届くようになった。でも政治的な動きには結びついていない」と述べ、各国の指導者が地球温暖化を阻止するための有効な対策をいまだ提示していないと指摘。「権力を握っている人たちが行動を起こしてほしい。人々は今日、気候と環境の緊急事態によって被害を受け死んでいっている。もう待てない」と語りました。
グレタさんは最後に、「多くの人々に(地球温暖化を)自覚させ、世論をつくってきた」と運動の成果を語るとともに「しかし、二酸化炭素排出は2019年で0・6%上昇した」と指摘しました。