2019年12月8日(日)
ヨーネ病対策強化を
紙氏、北海道で感染増加
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日本共産党の紙智子議員は5日の参院農林水産委員会で、北海道日高地方で増加している牛のヨーネ病への対策強化を求めました。ヨーネ病は家畜伝染病の一つで、牛や羊などに発症。6カ月~数年の潜伏期間を経て慢性的な下痢を起こし、衰弱して死に至ります。
紙氏は、えりも町では今年、飼養頭数の1割に上る387頭が殺処分され、「購入したF1牛(交雑種)14頭がすべて陽性で殺処分した農家もある」と指摘し、感染増加への認識を問いました。
江藤拓農林水産相は、「非常に大きな問題だ。陰性の農場証明の取得を進め、(農家には牛を)証明をとった農場から納入してもらうようにすることが大切だ」と述べました。
紙氏は、F1牛が法定検査の対象外だと認めた農水省に対し、「対象を見直し、5年に1度の検査頻度を高めるべきだ」と強調。新井ゆたか消費・安全局長は、頻度を高めることができ、「その場合の必要額は国が支払う」と答えました。
紙氏は、ヨーネ菌の遺伝子量が基準以下の牛でも、菌をもっていれば感染拡大の危険があるとし、「国の責任で対応し、基準値以下の牛の自主淘汰(とうた=殺処分)への財政支援を充実させるべきだ」と主張しました。