2019年12月10日(火)
秋元前副大臣関連企業に金銭疑惑
顧問報酬とパーティー券も
自民党衆院議員の秋元司前内閣府副大臣の関連企業に架空の契約に基づいて現金が流れた疑いが一部で報じられた問題で9日、同氏は記者団に、かつてはこの企業の大株主で、100万円単位の報酬を得ていたことを認めました。
秋元氏によるとこの企業は同氏が落選中に元秘書が設立。タレントのカレンダーを制作販売するなどの事業で、秋元氏は2011年から3年間ほど顧問に就任し報酬を得ました。「初年度は100万円か200万円の報酬をうけた」といいます。
登記簿によると、この企業の出資金は100万円。秋元氏は、50%以上出資し、妻が監査役に就任したとしています。株については、今年9月ごろに会社側に無償譲渡したと説明しました。
同社は設立当初、秋元氏の事務所内にありました。その関係で同社から政治資金パーティー券を数万円分購入してもらったことがあるといいます。
架空契約の報道については、契約は実態があると否定。同社から秋元氏側に報酬とパーティー券以外に、金銭が流れたことはないとしています。また同社が東京地検特捜部から家宅捜索をうけたという報道については、「分からない」と答えました。
秋元氏は2004年の参院選で初当選し、07年に第1次安倍内閣の防衛大臣政務官に就任。10年参院選で落選しました。12年と14年の衆院選では東京15区と比例東京ブロックから立候補し、いずれも比例で当選。17年10月の衆院選で同区から当選しました。国土交通副大臣や環境副大臣などを務めました。