2019年12月23日(月)
“学びは社会にとっての共有財産”
“学費下げよ”コール
東京・渋谷 学生マイク
学費の値下げなどを求める街頭宣伝が22日、東京・渋谷ハチ公前で行われました。さまざまな大学に通う学生らがマイクを握り、「学費を下げよう」とコール。「誰もがお金の心配なく学べる社会にしよう」とアピールしました。主催は、「高等教育無償化プロジェクトFREE」です。
国立大学の値上げ中止や授業料減免制度の対象範囲の削減撤回などを求め、国会正門前や渋谷で行動してきたFREE。今回で4回目の取り組みとなりました。
石川県にある金沢大学2年の男性は、深夜バスに乗って駆け付けました。学費が高すぎるために、アルバイトをしなければとても大学生活を送ることができない実態を告発。「経済的理由で進学をためらう人がいてはいけません」とのべ、金沢でも学費無償化の運動を広げていきたいと語りました。
学生や教職員らでつくる「授業料値上げの中止を求める国立大学の会」のメンバーで、一橋大学有志の会の梶原渉さんは「大学での学びは、社会にとっての共有財産になるものです」と訴え。学費値上げの中止だけでなく、学費の負担軽減や学生の声を聞く大学にするためみんなで頑張ろうと話しました。
FREE事務局長は、学内で学費値上げや授業料減免制度の後退・打ち切りの動きに反対したことで、現在制度を受けている学生については維持し、学費も値上げしないと東大が表明したと紹介。「声をあげれば変えられると実感しました。減免制度維持の対象が新入生にも広がるよう、さらに運動を続けていきたい」と表明しました。