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2020年1月21日(火)

京都市長選 福山和人候補応援

 京都市長選(2月2日投票)で奮闘する「つなぐ京都2020」の福山和人候補への応援演説(要旨)を紹介します。


経済的自立した環境が大事

神戸女学院大学名誉教授 内田樹氏

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(写真)内田樹氏

 学生のみなさんにとって福山さんの公約で一番関係があるのは、高等教育の無償化、給付制奨学金の創設などでしょう。自分が学生時代の国立大学の学費は月額1000円。自分で学費を出して生活することができる。そうすると、進路や研究分野を学生が自己決定できる。18歳で親から精神的にも経済的にも自立できました。これは市民的に成熟する上で大事なことです。

 それが1970年代から急激に学費が上がり、いまや国立大でも40倍です。これは全国で学生運動が起きたことから、学生が自己決定できないよう政治的につくられたことだと思います。

 今の日本の学術的発信力は先進国最低レベルです。理由は簡単で、確実に成果が出せる分野にしか予算がつかない。そんな環境で、イノベーション(刷新)、ブレークスルー(突破)が起こるわけありません。

 学生たちの精神の自由、行動の自由を担保するには、経済的に自立し、自己決定できる環境を保障することが本当に大事です。候補者の中で誰が君たちの味方なのか。そのことをよく考えて投票してください。

 (20日、左京区・京都大学前の街頭演説)

福山さんは聞く耳もった方

法然院貫主 梶田真章氏

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(写真)梶田真章氏

 私ども坊主も聞く耳が大事やと思っていますが、福山さんは弁護士の経験から、さらに聞く耳をもった方です。きっと、みなさんの声を吸い上げてくれます。

 門川(大作)市長は長年の市長の任にあることのおごりが出ている気がします。

 海のない京都市に水族館をつくったのは極めて不自然です。さらに輪をかけたのが「京都市京セラ美術館」です。市民の美術館に京セラの名前を冠する命名権を与えました。文化を大事にしてきた京都市民の誇りがずたずたになった気がしています。われわれが守ってきたもの、発信していこうとしているものを大事にする市長になっていただきたい。

 とくに私は原発再稼働に反対し、リニア中央新幹線や北陸新幹線にも疑問を持っています。その点でも福山さんの政策に共感しています。

 国との連携を門川さんは強調されますが、国が間違っていることはダメと言える京都市長でないと、市民として誇りをもてない。連携ではなく市民が何を求めているかしっかりすいあげて、大企業の方ばかりではなく、われわれの気持ちをくんでいただきたい。ぜひ福山さんを市長にしましょう。

 (19日夜、左京区の個人演説会で)


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