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2020年1月31日(金)

論戦ハイライト

参院予算委 山添議員が質問

「桜」疑惑 安倍首相に迫る

招待者名簿は公開が前提 ルールの恣意的運用批判

写真

(写真)安倍首相に質問する山添拓議員(右)=30日、参院予算委

 「ウソとごまかしの数々を認め、国民と国会に事実を明らかにすることを強く求める」

 日本共産党の山添拓議員は30日の参院予算委員会で、首相主催の桜を見る会私物化疑惑について、安倍政権が、情報公開法の趣旨に反して招待者名簿を公開せず、文書管理のルールを恣意(しい)的に運用していると批判しました。

内閣府文書示し

 山添氏は、安倍首相が桜を見る会への招待者について「個人に関する情報だ」と開示を拒んでいることについて、内閣府の文書に、情報公開法に基づき、名簿が「開示請求の対象とされた」ことを考慮することが指摘され、自民党の招待者の申し込み案内の文書では「名簿全体を公開されることもあります」と書かれていることを示し、招待者名簿は公開が前提ではないかただしました。

 山添 官邸に同様の文書を送っていたのではないか。

 大西証史内閣審議官 事務的に伝えた内容だ。推薦者を選考するにあたって国民から疑惑がもたれることがないよう十分考慮してという考えだ。

 安倍首相は、公開については伝えられていなかったと強弁し、答弁の食い違いで、議事は中断しました。

 山添 首相官邸にも伝えられたのではないか。

 大西 総理、副総理、官房長官、副長官の事務所に推薦依頼をしているので同様(伝えている)です。

 山添 安倍事務所の推薦分についても開示請求になり得ると伝えられていた。

 首相 趣旨にふさわしい方を募ってくださいと書いているという意味だ。

あえて短縮とは

 山添氏は、開示され得る文書は、1年は保存が情報公開法の施行令の原則だと指摘。2018年4月に1年保存から1年未満に変更した理由を質問しました。内閣府は文書管理のガイドラインの改定を受けて行ったと答弁。

 山添 ガイドラインの改定はなぜ行われたのか。

 渡辺清大臣官房総括審議官 公文書に対する不適切な取り扱いの事案があったことを踏まえた。

 山添氏は、森友問題で、当時の佐川宣寿財務省理財局長が国会で「近畿財務局と森友学園の交渉記録はない」「保存期間が1年未満で廃棄した」と説明していたことをあげ、「その反省から1年未満文書を少なくするために改定したのではないか」と追及。

 首相 事務方から回答した。

 山添氏は、安倍首相が18年の桜を見る会で「うみをだしきるため」と述べていたことを示し、「そのためにガイドラインを改定したにもかかわらず、あえて『桜』の名簿の保存期間を1年から1年未満に短くしたのか」と追及。「少なくとも、国会で2019年に桜を見る会に疑念が持たれた時点で招待名簿の保存期間を1年に戻すか、延長すべきだった」と主張しました。


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