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2020年2月16日(日)

反共広告 公開質問状

京都市長選 自民はじめ各党に

公正な選挙を考える会

 同志社大学教授の岡野八代氏、精神科医の香山リカ氏、弁護士の上瀧浩子氏、「つなぐ京都2020」共同代表の白坂有子氏、作家の中沢けい氏、首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフ氏が参加する「公正な選挙を考える会」は14日、2日投票で行われた京都市長選で、現職市長陣営が反共広告を新聞に掲載した問題で、公開質問状を提出しました。

 提出先は、広告に府連として名を連ねた自民党をはじめ、立憲民主、社民、国民民主の各党、党本部として名を連ねた公明党の党首、西脇隆俊京都府知事、門川大作京都市長です。事実経過の調査・公表をするかどうかなどをただしています。

 門川陣営は、京都新聞1月26日付に「大切な京都に共産党の市長は『NO』」と大書した反共広告を掲載。広範な市民はもちろん、全国から批判の声が相次ぎました。さらに、広告に名を連ねられた9人のうち8人が無断掲載だったことも明らかになりました。

 公開質問状では、今回の広告が「未(いま)だに共産党に対する偏見が払拭(ふっしょく)されていないことを奇貨とし、この社会意識に依拠して差別につながる偏見を煽(あお)るもの」と批判。「一定の市民をその思想により社会から排除するもの」であるとし、「日本の民主主義にとっても重大な禍根を残すもの」と表明しています。広告の内容を決定するための会議は行われていたのか、事前・事後に報告はあったのかなどを質問。西脇氏や門川氏に対しては、本件広告についてどのように捉えているのかと回答を求めています。

 香山氏は質問状を出したことについて、「共産党という日本の公党に対して、はっきりと拒絶・拒否するような内容で問題は大きい。選挙や民主主義の公正性にかかわる問題で、このままでは先に進めない」と強調。広告に名を連ねた他の野党に対して、「今後野党共闘を進めていく上でも、政党としてどう思うのかきちんとした説明を」と述べました。


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