2020年2月18日(火)
米軍機部品落下に抗議
沖縄副知事 事故続発 生命の不安
米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)を12日に離着陸した米海軍FA18戦闘攻撃機の給油口を覆うパネル(カバー)の落下事故を受け、同県の謝花喜一郎副知事は県庁で17日、沖縄防衛局の田中利則局長と外務省沖縄事務所の川村裕・特命全権大使に抗議しました。
謝花副知事は、先月25日にも沖縄本島東の沖合で米海軍ヘリコプターが墜落するなど、事故が繰り返されていることを指摘。「米軍の安全管理体制に疑念を抱かざるを得ない」と強調し、「県民に、平穏な日常生活や生命に対する不安を与える」と訴えました。
米軍は落下場所を把握していないとしています。要請文は、落下場所など事故の状況説明や原因究明、再発防止策等に万全を期すことを求めています。
謝花副知事は、米軍が事故発生当日に落下を確認していたにもかかわらず、翌日の夕刻まで県に知らせなかったことも批判。迅速な通報を米軍に働きかけるよう要求しました。
田中局長は「米側に、速やかな情報提供が実施されるよう申し入れている」と述べました。謝花副知事は、事故を再び起こさないために重く受け止めることを求めました。