2020年2月25日(火)
神鋼の石炭火発調査
山下氏批判 世界の流れに逆行
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日本共産党の山下芳生副委員長・参院議員は24日、神戸市灘区の神戸製鋼所神戸製鉄所で建設中の石炭火力発電所を調査し、住民と懇談しました。
同工場では阪神・淡路大震災の復興事業として70万キロワットの石炭火力発電2基が稼働中です。2018年に廃止された高炉の跡地に65万キロワットの石炭火発2基の増設を進めています。
懇談で山下氏は、地球温暖化・気候危機は世界的課題であり、温暖化ガスを大量に排出する石炭火発新設を中止し、既設の火発も削減するのが世界の流れだと述べ、これに逆行する日本の22基もの新設計画を批判。神奈川県横須賀市でも調査(22日)したことを紹介し、「地元の問題であると同時に、地球の問題です」と述べ、住民と意見交換しました。
住民らは、高炉を廃止した18年に環境基準が初めて達成されたことや、住宅地からわずか400メートルの距離で30年以上も汚染物質と二酸化炭素を排出する不安と被害状況を訴えました。国道43号訴訟原告で神鋼火発中止訴訟原告の宇都(うと)洋さん(86)は「43号訴訟は勝利したが、高速道路と43号、神鋼からの煙で、公害患者は増える。子どもたちのためにも中止させたい」と語りました。
味口俊之神戸市議が同行しました。