2020年2月27日(木)
米軍ヘリが鉄の構造物落下
沖縄・読谷沖 デニー知事が批判
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米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属の米海兵隊CH53大型輸送ヘリコプターが、25日、米陸軍トリイ通信施設(同県読谷村)の西側約1・3キロの海上に鉄製の構造物を落としました。玉城デニー知事は26日、記者団に、詳細は確認中とした上で「非常に遺憾だ。米側にしっかりと抗議をしたい」と述べました。
米側の説明では、構造物は、射撃訓練場に向け、機体からつり下げて輸送中でした。構造物が不安定になったことから、乗員の安全を確保するため、意図的に投下したといいます。構造物の大きさや重さなどの詳細は明らかにしていません。
デニー知事は、先月25日の沖縄本島東の沖合での米海軍ヘリコプター墜落や、12日の米海軍FA18戦闘攻撃機の給油口を覆うパネル(カバー)の落下事故など、米軍機の事故が続発していることを指摘。「度重なる事故は、県民に大きな不安を与えている」と批判しました。
読谷村では、1965年に、米軍がトレーラーを落下させ、当時小学5年生だった女児が下敷きになって死亡する事故が起きました。2006年には、米海兵隊CH53ヘリが、つり下げ輸送中の車両を、同村都屋漁港から約200メートルの海に落下させています。