2020年2月27日(木)
審議不十分 採決応じず
野国連 予算に「コロナ」なし
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日本共産党と、立憲民主党、国民民主党などの共同会派の国対委員長は26日、国会内で野党国対委員長連絡会を開きました。新型コロナウイルス感染症対策や「桜を見る会」疑惑、東京高検検事長の定年延長問題などの審議が不十分であり、与党側が狙う2020年度予算案の採決には応じられないとの認識で一致しました。
同連絡会後の記者会見で立民の安住淳国対委員長は「政府・与党が採決を強行する場合、速やかに対抗措置を取る」と表明。棚橋泰文衆院予算委員長解任決議案や森雅子法相不信任決議案の提出も視野に入れるとしました。
日本共産党の穀田恵二国対委員長は会見で、「審議するほど重大な問題が浮かび上がる。特に新型コロナウイルスへの政府の対応と対策が極めて不十分であり、さらに審議が求められる」と指摘しました。
同連絡会で各党は、同予算案に新型コロナウイルス対策が盛り込まれていないと批判し、コロナウイルス対策を主軸とした同予算案の組み替え動議を野党共同で提出する方針を確認しました。
また、政府の基本方針では、PCR検査が受けられない実態への抜本的対策が講じられていないとの認識で一致。全国の検査体制を強化し、多くの国民が速やかに検査を受けられるようにする法案を野党共同で準備することを確認しました。
穀田氏は、予算案の組み替えについて、「コロナウイルス対策に必要な財政措置を講じるのは当然だ。経済対策も含め規模の大きなものが必要になる。政府・与党は予算案の組み替えや修正に応じる責任がある」と強調しました。