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2020年3月1日(日)

クルーズ船 「下船させ対応なら感染大幅減も」

スウェーデンの研究チーム指摘

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」での新型コロナウイルスへの対応を下船して行っていれば感染者を大幅に減らすことができた可能性があると、スウェーデン・ウメオ大学の研究チームが国際的な医学誌『ジャーナル・オブ・トラベル・メディシン』(2月28日付)に発表しました。

 それによると、ダイヤモンド・プリンセスが横浜港に入港してすぐに乗客を下船させ、陸上で新型コロナウイルス感染者と感染が疑われる人をほかの乗客と分けて感染対策を実施していた場合、感染者は約70人にとどまったとみられるとしています。

 実際には、ダイヤモンド・プリンセスは2月3日に横浜港に入港した後、乗客乗員を船内にとどめたうえで5日から検疫が行われた結果、下船が始まった19日までに乗客乗員619人の感染が確認されました。

 研究チームは「船内の感染率は、中国の最悪の感染地域でみられるより約4倍高かった。推定される原因は、船内で人々が互いに接近していたことである」と指摘しています。


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