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2020年3月3日(火)

つり下げ訓練やめよ

米軍ヘリ標的落下 防衛局に抗議

沖縄副知事

写真

(写真)沖縄防衛局の田中局長(左から1人目)と外務省沖縄事務所の川村特命全権大使(同2人目)に要請文を手渡す謝花副知事=2日、沖縄県庁

 米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属の米海兵隊CH53大型輸送ヘリコプターがつり下げ輸送中だった鉄製の訓練用標的を同県読谷村沖に落下させた事故を受け、同県の謝花喜一郎副知事は県庁で2日、沖縄防衛局の田中利則局長と外務省沖縄事務所の川村裕・特命全権大使に抗議しました。

 謝花副知事は、「一歩間違えば県民の生命・財産に被害を与えかねない」と述べ「(県民の思いは)とにかく、やらないでほしいということだ」として、読谷村におけるつり下げ訓練などの中止を強く要請しました。

 「検証結果が判明するまで、これら構造物の追加的な機体外輸送は停止している」と発表したにもかかわらず、米軍は事故から2日後の2月27日に県や関係自治体に説明なく同様の飛行を行いました。これについても謝花副知事は「絶対に容認できない」と語りました。

 田中局長は、27日に輸送したのは、「25日に投下した金属製の訓練用標的とは異なる」と、輸送を正当化する米軍の主張を説明。謝花副知事は「別の物は問題ないという認識は、県民の思いと合致していない」と反論しました。

 新型コロナウイルスに関して謝花副知事は、米軍施設で働く沖縄県民が米軍人から感染しないようにすること、国内法による検疫体制がとれるように日米地位協定を見直すことを米軍に働きかけるよう求めました。


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