2020年4月1日(水)
IFCへの増資批判
大門氏 「問題案件融資の機関」
参院財金委
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日本共産党の大門実紀史議員は31日の参院財政金融委員会で、労働者を弾圧しているなど問題のあるプロジェクトに投資をしている国際金融公社(IFC)へ増資するべきではないと批判しました。
IFCは、開発途上国への支援を目的としている世界銀行グループの一機関であり、途上国の民間企業のプロジェクトに投資、融資を行っています。
2012年に賃上げを求めた労働者が警察により34人射殺された南アフリカのマリカナ鉱山に融資するなど、IFCは数多くの問題案件に融資をしています。大門氏は「そういう問題をおこしているところに出資をして良いのか」とただしました。
大門氏は、問題が起こっているにもかかわらず、法案審議で情報提供がされていないことを批判。「世銀グループとはいえ、分析をし、情報の提供を含めきちっとした評価を財務省としてするべきだ」と迫りました。
麻生太郎財務相は、理事会や審議会等を通じて世銀グループの中での取り組みを精査し、適切な対応を求めていくと答えました。
「国際金融公社・国際開発協会への加盟に関する法律の改定案」は、同日の参院本会議で可決・成立しました。共産党は反対しました。