2020年4月10日(金)
公演中止に補填必要
畑野議員が文化関係者と懇談
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公演自粛が相次ぐ中で苦境にある現状を知ってほしいと、文化関係者が9日、日本共産党の畑野君枝衆院議員、土井洋彦学術・文化委員会責任者と懇談しました。出席したのは中津留章仁(劇作家・演出家)、国広和毅(音楽家)、井上淳一(映画監督)、馬奈木厳太郎(弁護士)の4氏。
中津留さんは、「演劇は公演の1カ月前から稽古があり、その前から広告などの費用がかかり、劇場のキャンセル料もある。中止にした場合、何もしなくてもマイナスになる。補填(ほてん)が必要」と訴えました。
国広さんは「公演の企画は2~3年前に決定し、そこから演出家はプランを練る。音楽家は公演の半年前から動いていることも多い。公演中止となった場合、主催者も収入がないためにギャラを払ってくれとは言いづらい。補填しないと、すべて持ち出しになる」と語りました。
井上さんは、ミニシアター(小規模映画館)を救う署名活動を始めたことを説明し、「映画も舞台と同じく人に見てもらって完結する。ミニシアター系の映画は、映画の表現の自由を担保している。公開延期で配給会社も影響を受けるし、現場も撮影が中止し、フリーランスがひどい目に遭うことになる」と訴えました。
畑野議員は「自粛と補償は一体に。寄せられた具体的な実例を政府に届け、制度が実態に見合うものになるよう改善につなげたい」と応じました。