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2020年4月11日(土)

“給付奨学金急いで”

会が文科省要請 コロナで家計急変

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(写真)「奨学金の会」の要請書を手渡す長尾氏(左)=10日、文科省内

 奨学金の会(三輪定宣会長)は10日、文部科学省に対して、新型コロナウイルスの感染拡大で家計が急激に悪化した場合の入学料、授業料の減免や給付型奨学金の新設などを求める緊急要請を行いました。

 要請書を手渡した全労連の長尾ゆり副議長は、「3月、4月は出費が多く、この数カ月が正念場です。学ぶことを断念する子どもたちが生まれないよう緊急に直接支援を行い、行政が応援しているとメッセージを送ってほしい」と訴えました。

 全国大学院生協議会の梅垣緑議長は、「実験・実習・調査ができない。ドロップアウトしてしまえば取り返せない」などの声を紹介。家計急変の学生に対する、1年間の一律月6万円の給付奨学金や感染予防で生じた研究計画変更のフォローなどを求めました。

 日本学生支援機構労働組合の岡村稔書記長は、奨学金返還困難者では、120カ月の猶予期間を満了している人も少なくないとの調査結果を示し、1年間の返還猶予を行い、その期間に返還すべき債権を償却することを求めました。

 文科省は、3月に発出した事務次官通知と高等教育局長通知の内容を紹介。財政措置をとり自治体や大学などに柔軟な対応を求めているとし、相談体制を整えていきたいと回答しました。


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