2020年4月22日(水)
国に観光地支援求める
岩手・平泉町議会が意見書
観光地として有名な岩手県平泉町の町議会は21日、「新型コロナウイルス感染症対策に関する意見書」を、日本共産党(2人)を含む全会一致で可決しました。
意見書では、世界文化遺産を構成する中尊寺と毛越(もうつう)寺の拝観休止や、一大イベントである「春の藤原まつり」の中止などで、「観光客入込(いりこみ)数が激減し、飲食、土産品、宿泊事業者は休業を余儀なく」されていると指摘。事業者には多くの町民が雇用されており、「その影響は非常に大きなものとなっている」と強調しています。
国に対して、▽(PCR)検査と医療の体制をさらに整備・充実し、医療現場への支援を行う▽国民生活と地域経済への影響を最小限にとどめ、財政支援に努める▽自治体が実施する対策に財政支援を講じる―ことなどを迫っています。
共産党の三枚山光裕(さんまいやま・みつひろ)町議団長は「町議選後初の議会だったが、医療現場への支援や、国民生活と地域経済への財政支援を明記した意見書を全会一致で可決したのは重要だ。今後も国や町に対策を強く求めていきたい」と話しています。