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2020年4月24日(金)

「辺野古」中断 業者も要望

新型コロナ 沖縄防衛局明かす

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(写真)埋め立て土砂を陸揚げする作業員=2019年6月、沖縄県名護市辺野古

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設の受注業者が工事中断の要望を出していたことが分かりました。防衛省沖縄防衛局は、17日以降、工事を中断していますが、作業員が新型コロナウイルスに感染したことに加え、「一部業者から工事中断の要望があったことなどを踏まえた」などとしています。

 新型コロナに関する防衛省の発注工事の対応をめぐっては、日本共産党の赤嶺政賢議員が7日の衆院安全保障委員会で、受注者から一時中止や工期延長の要望があれば応じるのかとただし、「辺野古の新基地建設だけは感染防止対策とは無関係という態度は許されない」と工事の一時中止を求めていました。

 「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」は、13日に沖縄防衛局に対し新型コロナ感染予防のため新基地建設工事の停止を要請。玉城デニー知事は17日に、菅義偉官房長官に改めて工事中止を要求していました。

 また、陸上自衛隊ミサイル基地建設の工事が強行されている同県石垣市では、新型コロナ感染拡大防止対策として市議会が21日に市へ要請した事項のなかには、自衛隊基地を含む公共工事の自粛も盛り込まれています。

 防衛省は、緊急事態宣言を踏まえた工事対応として、受注・発注者の協議を求める通知を出しています。ただ、沖縄防衛局は辺野古新基地工事を一時中断したものの、軟弱地盤の改良工事に向けた設計変更を県に申請。石垣での工事は止めていません。新型コロナ感染拡大防止に県が全力をあげている中で、基地建設にひた走る防衛局の対応が厳しく問われます。


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