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2020年4月26日(日)

「映画は私の大学」再開待つ手紙にネット拍手

浜松のミニシアター

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(写真)同館内でSOSを掲げる館長の榎本さん(本人提供)

 新型コロナ禍による上映自粛が日本の映画界に影を落とすなか、3月25日から休館している静岡県浜松市のミニシアター「シネマイーラ」に届いた手紙が温かい励ましを伝えています。

 手紙を寄せたのは94歳のお客さんです。戦時下に青春を過ごし学業もままならなかった自分にとって「映画は、社会のこと、人生のこと、狭い私の経験では到底はかり知れないことを教えてくれ」た「私にとっての大学」とつづり、「戦争の激しかった頃、映画館の灯が次々消え、残っている映画館はつまらない国策映画ばかりかけるようになりました。コロナ禍過ぎし頃、映画業界の再編が進んで、同じような状況になることを強く懸念し」「再開心よりお待ち申し上げます」とミニシアターを励ましています。

 館長の榎本雅之さん(66)の「温かいお手紙。家宝にします」という喜びのツイートに3万件を超す「いいね」が寄せられました。

 「手紙をくださったのは、2008年の開館以来、ひと月に2、3度は足を運んでくれる常連さんです。戦争体験者の平和への思いに感銘を受けました。命ある限り映画を見続けたいという文面に、映画への情熱や志が呼び覚まされました」と榎本さん。「再開のめどはたっていないのですが、待っていてくれるお客様が一人でもいるだけで励まされます」


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