2020年4月29日(水)
過密現場、工期圧力、休業補償… 命・仕事守る
建設7労組「アクション」結成
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コロナ禍から建設労働者の命とくらし、仕事を守ろうと28日、建設関係の労働組合が「誰ひとり取り残さない!2020建設アクション」を結成し、東京都内で会見しました。参加組合は、東京土建、埼玉土建、神奈川土建、千葉土建、神奈川建設労連、建交労、国土交通労組の7組合。
国土交通労組の吉岡清智委員長は、「建設労働者は、低賃金、長時間労働で入職者が減っているうえに、新型コロナの事態を受けている。生命とくらし、雇用を守る緊急行動が労働組合の責務だ」と強調しました。
集合住宅の現場で働く個人請負の男性は、「500~600人集まり、地下で朝礼をする。ラジオ体操で広がれない」と過密な状況を発言。「住宅は販売済みのため工期を間に合わせろと指示され、自分の報酬より高額で応援を呼んで赤字になる」と語りました。
塗装業者の男性は、自社のベトナム人技能実習生と一緒に参加し、「休業要請が出たら、どうやって補償し雇用を守ろうか不安だ。実習生への支援がない」と訴えました。
建設アクションは国・自治体・元請け事業者に対して、感染予防の工程見直しや下請け業者・労働者の生活支援、技能実習生、一人親方への補償や雇用調整助成金拡充、建設国保への支援―を要請するとしています。
建設アクションでは、29、30両日午前10時~午後3時に建設工事従事者の相談ホットラインを実施します。電話=03(5338)2335