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2020年4月29日(水)

アマゾンで3度目スト

米労働者 コロナ対策・補償求め

 【ワシントン=遠藤誠二】米中西部ミネソタ州ミネアポリス郊外の集配所で働くインターネット通販アマゾンの従業員約50人が27日、新型コロナウイルス感染防止の対策強化などを求め、「ウオークオフ」とよぶストライキを実行しました。同ウイルスの問題が起きてからアマゾン労働者がストを行うのは3度目です。

 ミネアポリス郊外・シャコピー集配所の労働者は、感染対策の強化、有給休暇の補償、声をあげた従業員への報復禁止などを要求し、午前0時からストを行いました。

 米国の各アマゾン施設では、労働者が、安全対策の徹底や感染者の出た施設の閉鎖、病休補償、危険手当の支払いなどを求めてたたかっています。

 米メディアなどによると、これまでに各地のアマゾン集配センターで感染者が出ており、北東部ニュージャージー州の施設では30人が陽性結果となり、クラスター(感染者集団)が生じています。南部ケンタッキー州ルイビル郊外シェファーズビルの集配センターでは、従業員3人の感染が確認され同施設は閉鎖されました。地元メディアは、従業員向けの手指消毒液さえ用意されていなかったと伝えています。

 米シンクタンクの政策研究所(IPS)は、アマゾンのベゾス最高経営責任者(CEO)ら米国の上位億万長者は新型コロナウイルス感染拡大にもかかわらず、10%(2820億ドル)の資産を増やしたとの調査結果を発表しています。

 進歩派の筆頭格として民主党の大統領候補者指名争いをたたかったサンダース上院議員は、「労働者の命が危険にさらされているときに、ベゾス氏は5週間で410億ドル(約4兆4000億円)も資産を上積みさせた。これが不正な経済活動の姿であり政治的革命が必要な理由だ」とツイートしました。


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