しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年5月6日(水)

緊急事態延長

「国民への支援ない」首相会見に怒り

 “私たちへの支援、一切ない”―。安倍晋三首相が4日夕に行った緊急事態宣言の延長についての会見をテレビ各局は中継を交えて報道しました。フジ系「イット!」は、「延長の理由 国民に届いた?」として自営業者らに見てもらい、生の声を伝えました。

 会見が始まるや、ボードに切実な思いを書き込みます。

 千葉県南房総市で旅館を営む女性は、昨年秋の台風被害が癒えぬまま。「収入ゼロは本当に大変」。埼玉県戸田市のスーパー経営の女性は、「人手不足のため求人費用の補償を」。自粛要請後、収入が5分の1から6分の1になったという東京・赤羽の「ヤキトン」屋店主は「個人経営のデリバリー支援」。それぞれきわめて具体的な願いです。

 ところが、首相は、「追加的支援」をとるというものの中身なし。すかさず、「継続的な支援をお願いします」(スーパー店主)、「“自主”休業への補償も!」(旅館のおかみ)、「働くお店がなければ意味がない」(ヤキトン店主)と書き込みました。

 「国際社会で遜色ない支援だ」と胸を張る首相会見の感想は―。旅館のおかみは、「再開してもお客さまがくるのか。具体的なことが見えてこないのが不安に思う」。「ヤキトン」屋店主も「私たちのこと、何も出てきていないな、の一言」と切り捨てました。スーパー店主も「“3密”を避けるための手厚い安全対策」を要求、「感染拡大を防止することにつながると思う」とのべました。

 安倍政権には現場の声が届いていないことを浮き彫りにしました。(藤沢忠明)


pageup