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2020年5月9日(土)

途上国支援の増額要請

国連・コロナ対応計画 7100億円に

 【ワシントン=池田晋】国連のグテレス事務総長は7日、発展途上国の「数百万人を守り、新型コロナウイルスが地球をめぐって再来することを防ぐため」、総額67億ドル(約7100億円)が必要だとし、先進国に拠出を訴えました。最貧困国の新型コロナ対策を支援する「世界人道対応計画」を見直した結果、3月の20億ドル分の要請から増額しました。

 最新版の「計画」の公表に合わせ、ビデオ声明を出しました。

 国連のローコック人道問題担当事務次長は同日、「多くの貧困国で第1波の最盛期は3~6カ月後に見込まれる」と指摘。都市封鎖(ロックダウン)や景気後退の影響で収入や職が失われる一方、食料価格は上がり、供給が滞っているとし、「数百万人規模の飢饉(ききん)の世界的大流行を招いてしまうかもしれない」と迅速な支援の必要性を強調しました。

 最新版の「計画」は、支援対象国を中東・アフリカ・中南米を中心とし、3月の策定時の54から63カ国・地域へと拡大。これまで、難民キャンプでの手洗い施設の設置、対象国への医療用マスク・手袋の配布などを行ってきています。

 要請額を上積みした理由について、「人道支援要請の急速な拡大、対象国の追加、医療・その他必需物資および輸送コストの増大」をあげました。


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