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2020年6月1日(月)

デニー県政支えよう

沖縄県議選 共産党・「オール沖縄」全力

7日投票

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(写真)嘉陽宗儀県議(左端)と玉城デニー知事(右端)とともに訴える、しまぶく恵祐候補=31日、沖縄県沖縄市

 沖縄の未来と国政に大きな影響を与える沖縄県議選は、7日の投票日まで1週間となりました。「コロナ禍でも、名護市辺野古の米軍新基地建設を強行する安倍自公政権に審判を下し、暮らしと経済の回復を」との日本共産党の訴えには共感が広がっています。玉城デニー知事を支える「オール沖縄」候補は、史上初めての合同演説会を開くなど団結を強めています。

 一方、安倍自公政権と補完勢力は基地問題の争点化から逃げ、企業・団体締め付けなど政権丸抱えの選挙戦を展開。「日本共産党・『オール沖縄』」対「安倍自公政権と補完勢力」との総力を挙げたたたかいとなっています。

 31日、大激戦となっている沖縄市区(定数5)をたたかう日本共産党の、しまぶく恵祐候補を押し上げようと、デニー知事が告示日に続いて2回目の応援に駆け付け、選挙カーのデッキから「(県政を)支えてくれる、しまぶく候補をよろしく」と訴えて市内を駆け巡りました。

 しまぶく候補や勇退する嘉陽宗儀党県議と並んでマイクを握ったデニー知事は、補正予算を編成して対応してきた新型コロナウイルス危機から暮らし、事業、医療、教育など、あらゆる分野の「回復に向けてしっかり支えていく」と強調。「県議会の県政与党多数を維持させていただきたい」と力を込めました。

 しまぶく候補は「辺野古新基地建設を全力で阻止する。平和の一票を託してください」と呼びかけました。

新基地ノーの審判下し暮らし経済の回復を

共産党・「オール沖縄」対安倍自公政権の総力戦

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(写真)声援に手を振って応える玉城ノブコ候補=31日、沖縄県糸満市

 「二度と再び戦争の悲劇を繰り返させない。この県民の願いを踏み破り、新基地建設を進めることは断じて容認できません」。糸満市区をたたかう、日本共産党の玉城ノブコ候補=前=はこう力を込めて訴えます。

平和の願いから支持

 「基地のない平和な沖縄を」。県民の願いの原点にあるのが、住民を巻き込んだ苛烈な地上戦が行われ、県民の4人に1人が亡くなった沖縄戦にあります。

 第一高等女学校2年生のとき沖縄戦を体験した南城市の女性(90)は「戦争が起きれば何もかもなくなる。辺野古新基地建設を阻止しなければ平和はない」と語ります。先輩たちは従軍看護師として命を落としました。「先輩や先生方の志を無にしないために命ある限り頑張りたい」と話し、新基地反対を訴える日本共産党候補の勝利を願います。

 南城市の女性(84)は、沖縄戦当時小学4年生。本島北部の金武(きん)村(現金武町)に疎開していましたが、米軍の空襲を受けて逃げまどいました。山の中で見た死体と臭いは二度と忘れないといいます。「基地は絶対に反対」と語り、日本共産党への支持を広げています。

 「これ以上の基地はいらない」。この願いが表れたのが2019年2月、7割超が新基地建設に反対した県民投票です。ところが、島尻・南城市区の自民党女性候補(前八重瀬町議)は、県民投票からわずか4カ月後の同町議会で新基地建設促進の意見書の提案者となり、県民投票無視の旗振り役となりました。

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(写真)街頭で訴える、たまき武光候補=31日、沖縄県八重瀬町

 同区をたたかう日本共産党の、たまき武光候補=現=は「県民投票の結果を尊重しない勢力に大きな審判を下そう。玉城デニー知事を支える県政与党が大きくなれば、必ず新基地をストップできます」と訴えます。

 新基地反対の願いを踏みにじる自民党に批判が高まっています。豊見城(とみぐすく)市の日本共産党支部で電話対話に取り組む男性が、自民党県連が県議選公約に新基地容認を掲げ、沖縄をずっと基地の街にしていると話すと、70代女性が「それは知らなかった。自民党は困る」と述べ、小さな子どもたちを連れた30代女性が「そんなのは許せない」と話しました。

 「新基地建設費2兆5500億円(県民1人当たり175万円)を新型コロナウイルス対策、暮らしと経済回復に回そう」。日本共産党の訴えに共感と期待が広がっています。

 それだけに自公・補完勢力は基地問題について争点そらしに躍起になっています。豊見城市区の自民党候補陣営は「争点は辺野古ではない」(市議)などと強調。安倍政権も新基地建設の工事状況について「県議選と絡めるものでもない」(河野太郎防衛相)としています。日本共産党と「オール沖縄」の論戦が追い詰めています。

コロナ 生活再建に力

 コロナ問題でも「4月から仕事が無くなった」「10万円の国からの給付じゃ足りない。もっと必要だ」という悲鳴が次々と上がっています。日本共産党はこうした声に応え、継続的な給付や賃金・収入の8割以上の補償、事業者の家賃・固定費補助、学生への助成などを求め、暮らし再建へ全力を挙げています。

 南風原(はえばる)町の女性(54)は、コロナ不安で家にこもっている80代の女性と対話に。老老介護で苦しいとの思いを打ち明けた女性に共産党の政策を紹介し「政治の責任で安心できる暮らしをつくります」と語ると、他候補に入れようとしていた女性は考えを変えました。

 日本共産党はコロナ対策に加え、子ども医療費助成の中学卒業まで通院無料への拡大や、中高生のバス代無料の拡充、国保・介護の負担軽減などの政策も訴えています。浦添市の女性(72)は「いまはお金がないと就学できない状況。新基地にお金を使うより子どもの貧困問題に使ってほしい。共産党の言う中高生の交通費無料は助かる」と話します。

大激戦 最後まで奮闘

 結果が国政にも大きく影響するため、自民・公明は幹事長会談で県議選勝利の協力を確認するなど、政権丸抱えでテコ入れを図っています。公明党は機関紙で「全国からの総力を挙げた票拡大がなければ、議席死守が危うい」などと檄(げき)を飛ばしています。自民党は徹底した企業や地縁・血縁の締め付けを行い、告示前はコロナで自粛していた総決起集会も開きはじめ、期日前投票にも注力し、必死に取り組みを強めています。

 こうした中、浦添市区はニシメ純恵候補が無投票当選しましたが、他の日本共産党6候補はどの選挙区でも1票を争う当落線上の大激戦です。日本共産党候補全員の勝利と「オール沖縄」の躍進を勝ち取るには、文字通り最後までの奮闘が勝敗を分けます。八重瀬町の女性(70)は、知り合いだけではなく、これまでつながりのなかった人にも声を掛け、共産党支持を広げています。「1人でも多くの人に支持を結びつけたい。勇気をもって一歩踏み出すことが大事です」と語ります。


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