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2020年6月8日(月)

個人情報の保護重要

参考人も電力データ悪用懸念

 参院経済産業委員会は4日、災害時以外の電力データ活用の解禁などを盛り込んだ電気事業法等改定案について参考人質疑を行い、日本共産党の岩渕友議員が質疑に立ちました。

 岩渕氏は、個人情報である電力データの目的外利用や第三者提供などを懸念する声が上がっているとして「個人情報の保護、消費者保護が重要ではないか」と質問しました。

 大橋弘東京大学公共政策大学院院長は「非常に重要な論点だ。悪用される懸念を払しょくしない限り個人情報を使うのは難しい。個人の意思が反映されるよう利用を考え続けないといけない」と指摘。ジャーナリスト・環境カウンセラーの崎田裕子氏は「(電力データ活用を)これ以上は抑えるか(基準)を明確にして発信すべきだ」、大山力横浜国立大学大学院工学研究院教授は「電力会社や政府が国民にいかに信用してもらうかが重要だ」と述べました。

 岩渕氏は、同改定案に盛り込まれている地域分散型の電力システム推進について、実現にむけた課題を質問。崎田氏は「地域経済に還元する影響力が高い再エネは良いやり方だ。地域社会に定着させるには技術的に分かる人、関係者をつなげる人などが必要だ」と語りました。


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