2020年6月18日(木)
財政への信頼損なわれている
岩渕議員 決算など反対討論
参院本会議
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日本共産党の岩渕友議員は17日の参院本会議で、2018年度決算などについての反対討論に立ち、安倍政権のもとでの数々の疑惑解明、医療体制の強化や軍事費の抜本的な見直しを求めました。
岩渕氏は、「安倍政権によって財政への信頼が根本から損なわれている」と指摘。森友問題、「桜を見る会」、持続化給付金に関わる不透明な業務委託問題などの解明を求めました。
安倍政権のもと年金の削減など国民負担増と給付削減が続けられ、社会保障予算が大幅に削られてきた上、国立感染症研究所や保健所など人員と予算が減らされてきたことを指摘しました。新型コロナ感染症拡大の中、「診断・検査体制、医療提供体制の脆弱(ぜいじゃく)性が露呈した」と強調し、体制強化と医療機関・介護事業所への損失補てんを求めました。
岩渕氏は、米国追従で軍事費が過去最大の5兆円を超え、軍拡路線が進められてきたと指摘。無謀でずさんなイージス・アショア配備計画が地元自治体や住民の運動に押され事実上中止となったことについて、計画が進められた経緯と責任の解明、および計画の撤回、断念を求めました。また新型コロナで中断していた辺野古新基地建設の工事の再開は、「新基地反対の民意を踏みにじるものであり許されない」と訴えました。
岩渕氏は、原発再稼働と核燃料サイクルへの固執などを批判し、エネルギー政策の抜本的な転換を要求。「市民と野党の共闘で安倍政治を終わらせ、命とくらしが守られる政治の実現へ全力を尽くす」と表明しました。