しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年6月26日(金)

首相に「買収目的交付罪」疑い

予算委集中審議の開催を

志位委員長が会見

写真

(写真)記者会見する志位和夫委員長=25日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は25日、国会内で記者会見し、公職選挙法違反容疑で逮捕された河井克行、案里両容疑者の巨額買収事件について、「自民党本部からの1億5000万円の交付が、疑惑の核心部分として浮かび上がってきた」と強調し、安倍晋三首相に「買収目的交付罪」の疑いが浮上してきているとして、国会で首相が説明責任を果たすべきだと求めました。

 志位氏は、両氏による巨額買収事件と自民党本部による資金提供が、「買収行為をさせる目的をもって金銭・物品の交付を行ったもの」は罪に問われる(公選法221条1項5号)とする「買収目的交付罪」に当たる可能性があるとの弁護士からの提起があると指摘。この問題で新たに明らかになった二つの事実を示しました。

 一つは、「しんぶん赤旗」(24日付)が報じた、安倍首相と克行容疑者の面会と資金提供の動きの関連です。安倍、克行両氏が昨年、首相官邸で複数回面会し、その前後に自民党から巨額の資金提供が繰り返されたという事実が浮かび上がりました。

 志位氏は、「安倍首相と河井前法相との関係がお金の受け渡しとのかかわりでも非常に密接な形で表れている」と指摘しました。

 もう一つは、中国新聞25日付で報じられている案里容疑者の後援会長を務めた町議の証言です。同町議は昨年5月に克行容疑者から白い封筒に入った現金30万円を渡されたと述べ、受け渡し時に、「安倍さんの名前を聞き、断れなかった」、「安倍さんから」と言われ、押し問答の末に受け取ったと話しています。

 志位氏は「非常に重大な証言だ。案里容疑者の後援会長に、『安倍さんから』と言って克行容疑者がお金を渡していたということだ」と指摘しました。

 志位氏は、この二つの事実を合わせると、「まさに安倍首相自身に『買収目的交付罪』の疑いがかかってくる」と強調。自民党本部からの1億5千万円の交付の目的は何だったのか、克行氏との面会の内容はどんなものだったのか、「安倍さんから」という地元後援会長の証言をどう説明するのかなどについて、「すべて安倍首相が説明する責任がある。やましいところはないというのであれば、こうした諸点について、国民に説明すべきだ」と求めました。

 その上で、野党が求めている首相が出席する予算委員会の集中審議をただちに開いて、この問題についての説明を果たすことを強く求めると表明しました。


pageup