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2020年7月5日(日)

核兵器廃絶 人類生存の前提

禁止条約推進へ 豪で超党派議連

 オーストラリア議会で6月30日、核兵器禁止条約を推進する議員連盟が発足しました。核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)オーストラリアによると、下院(定員150)と上院(同76)のほぼ1割にあたる22人が参加。与党・保守連合の議員も名を連ね、労働、緑、国民の各党の3議員が共同議長となっています。連邦議員として「核兵器禁止条約に関わり核軍縮と核不拡散を主張する人々と交流を深め、同条約の達成を確かにする方策を議論する」としています。

 発足にあたり、米国のペリー元国防長官らも参加し、議連のビデオ会議が開かれました。共同議長のスティールジョン上院議員(緑の党)は「核兵器の廃絶は、単なる政策課題ではなく、地球で人類が生存するための前提だ」と強調。ペリー氏は、誤認警報、不安定な政策決定者、サイバー攻撃によって「うっかり核戦争に突入する」危険があり、これが現実の脅威となっていると指摘しました。

 ICANオーストラリアのホーキンス共同代表は「核兵器廃絶のためには、政治的意思が必要だ」とし、核兵器禁止条約批准に向けて議会が役割を果たすよう求めました。

 ICANは、オーストラリアの政治家に核兵器禁止条約への賛同を広めるキャンペーンを続けています。6月24日時点で、「禁止条約に署名・批准するよう政府に働きかける」との誓約に署名した上下議員は、88人に上っています。(鎌塚由美)


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