2020年7月9日(木)
新基地へ土砂搬出許されぬ
玉城氏 元激戦地から調達可能性
沖縄県議会
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日本共産党の玉城ノブ子沖縄県議(糸満市区選出)は8日、県議会代表質問に立ちました。沖縄戦の実相の全県・全国への発信と継承が「今こそ大事だ」と訴え、沖縄戦最後の激戦地となった糸満市からの、同県名護市辺野古の米軍新基地建設のための埋め立て土砂の搬出は「許されない」と強調しました。
玉城県議は、75年前の沖縄戦の実相について改めて質問。名渡山晶子県子ども生活福祉部長は、旧日本軍が本土決戦を遅らせるための作戦を取ったことで「軍民入り乱れた戦場となり、住民が逃げ場を失ったことも犠牲者を多くした要因」と答弁しました。
玉城県議は、糸満市の採石場から埋め立て土砂を調達する可能性が高いとする報道を紹介し「(犠牲者の)血が染み込んだ糸満の地から、戦争のための基地を造る土砂を辺野古に搬出することは絶対に許せない。知事は断固として反対すべき」だと迫りました。
玉城デニー知事は「県民の(反対の)民意を尊重し、新基地は造らせないという決意で取り組む」と改めて表明しました。
玉城県議は、中学卒業までの医療費完全無料化を求め、大城玲子県保健医療部長は、今年度中に実施時期などの「方向性を示したい」と答えました。