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2020年7月14日(火)

民主派予備選60万人投票

香港 当局の圧力の中

国家安全法施行に抗議

 【北京=釘丸晶】9月6日投票の香港立法会(議会)選挙に向け、候補者を絞り込む民主派の予備選挙が11、12の両日行われ、主催者が目標とした17万人を大幅に上回る60万人超が投票しました。


 先月末に施行された国家安全維持法を背景に政府当局が「予備選は国安法に違反する可能性がある」と述べるなど圧力を強めるなか、反発した多くの市民が投票所に足を運びました。

 予備選は2014年の「雨傘運動」発起人の戴耀廷(たい・ようてい)香港大学准教授や前立法会議員の区諾軒(く・だくけん)氏らが主導。香港メディアによると戴氏は投票終了後、記者会見し、「市民は国家安全維持法の下、脅しを恐れず、投票を通じて声を上げた。この意義は、候補者を選出するという予備選の目的を超えるものだ」と述べました。

 予備選では投票所で、スマートフォンでQRコードを読み込んで行うなどの電子投票と直接投票用紙に記入する方式が取られました。発表によると投票が終了した12日午後9時時点の電子投票総数は58万1969票。この他、投票用紙への記入も約2万1000票ありました。区氏は「58万票は昨年の区議選での民主派の得票の34%であり、今年の登録有権者数の13%に当たる」と紹介。「香港人はまた一つ奇跡を作った」と述べました。

 予備選の結果は13日夜以降に発表され、約50人の候補者を約30人に絞り込む予定です。


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