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2020年7月24日(金)

3週間で9倍 50代以上 感染拡大

重症化しやすい年代 専門家「警戒が必要」

東京

図

 東京都内で新型コロナウイルスの感染が再拡大している問題で、7月に入って50代~90代の感染者が増えてきていることが分かりました。22日は計46人で、1日の時点と比較して約9倍に。50代以上は重症化しやすいといわれており、専門家からも懸念が出ています。

 都が公表したデータによると、1日の50代以上の感染者は50代が3人、60代は2人だけでした。その後、緩やかな上昇傾向をたどり、22日には50代20人、60代14人、70代10人、80代2人と約9倍になりました。

 22日に開かれた東京都の新型コロナウイルス感染症モニタリング会議では14日からの1週間で40代以上が全体に占める割合は28・5%で、前週と比較して増加したことを紹介。国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は「中高年層に感染が広がっている」と警鐘を鳴らしました。また60代以上の新規陽性者は都内全域に広がっていると指摘しています。

 中高年層や基礎疾患を持っている人たちは、新型コロナに感染した場合、重症化のリスクが高いとされています。都内の60代の男性は4月に自宅で症状が急変。病院に搬送されたものの亡くなりました。この患者は亡くなった後に新型コロナに感染していることが判明しました。

 22日のモニタリング会議では、杏林大学の山口芳裕教授が、前週に比べ重症患者数は倍増し、重症化リスクの高い高年齢層のほか、40代、50代の重症者が発生していると分析。「今後の推移に警戒が必要である」と強調しました。


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