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2020年7月25日(土)

中国 米総領事館閉鎖通知

四川省成都「報復措置」

 【北京=釘丸晶】中国外務省は24日、米国に対し、四川省成都市にある米総領事館の閉鎖を通知しました。米国のテキサス州ヒューストンの中国総領事館の閉鎖要求に対する報復措置です。

 外務省の発表によると中国は米国の駐成都総領事館の設立と運行許可の取り消しを決定。同総領事館に一切の業務と活動の停止を要求しました。

 発表は「米側が一方的にもめ事を起こし、突然、中国側にヒューストン総領事館の閉鎖を要求したのは、国際法と国際関係の基本準則および中米領事条約の関連規定に深刻に違反し、中米関係を著しく破壊する」と非難。報復措置について「米側の不当な行為に対する正当かつ必要な対応だ」と述べました。

 また、米中間の現局面について「中国側が望んだものではなく、責任は完全に米側にある」とし、「誤った決定を直ちに取り消し、両国関係を正常に戻すための必要条件を作り出すよう再度米側に促す」と述べました。

 同省の汪文斌(おう・ぶんひん)副報道局長は24日の会見で成都の米総領事館の閉鎖を決定した理由を問われ、「総領事館の一部の人員がその身分と一致しない活動に従事し、中国の内政に干渉し、中国の安全利益を損ねた」と説明。「中国側が何度も抗議したが、米側はこれを黙認した」と述べました。


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