2020年7月28日(火)
京都、米軍基地で感染者
共産党府議団が府に対応要請
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京都府は27日、京丹後市の米軍レーダー基地(経ケ岬通信所)の米軍人の30代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。日本共産党京都府議団(原田完団長、12人)は同日、府に対して緊急申し入れを行いました。
府によると男性は、23日に発熱や味覚異常があり、26日に帰国者・接触者外来を受診して感染が判明しました。軽症で感染経路は不明。通常は基地の敷地外の住居から車に5~6人で相乗りして通勤しており、基地内の20人ほどの部屋でパソコン作業をしていました。京丹後市に1人暮らしで、赴任した時期や経過などは不明。12日に兵庫県内、19日に神戸市を観光したといいます。
申し入れで党府議団は、13日に府に対して、米軍レーダー基地における感染の危険性を指摘し、厳しい対応を求めたばかりであり、「大きな憤りを感じる」と批判。府に対して▽基地関係者について、感染者の有無や行動履歴など情報を開示するよう米軍等に求め、公開すること▽基地関係者への感染予防の徹底と移動の制限、対外活動の自粛▽国内法に基づく検疫の実施、日米地位協定の抜本的改定を国に緊急に求めること▽基地撤去を含め、厳しい態度で臨むこと―の4点を求めました。
原田団長は府の担当者に対して「これまで感染者ゼロだった京丹後市で最初の感染者が米軍人だった。府民の不安を広げていることについて、米軍の姿勢が問われる。府も厳しく対応してほしい」と重ねて要望しました。