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2020年8月7日(金)

条約批准 政府に迫る

平和記念式典 広島市長「宣言」で訴え

 広島市主催の平和記念式典は平和記念公園で行われ、被爆者や遺族、内外の政府・政党関係者らが参列しました。

 松井一実市長が「平和宣言」をおこない、新型コロナウイルスという人類にたいする新たな脅威にたいして、「自国第一主義によることなく『連帯』して立ち向かうべき」だと呼びかけました。

 NPT(核兵器不拡散条約)と核兵器禁止条約はともに核兵器廃絶に不可欠な条約だと指摘し、「NPT再検討会議において、核兵器に頼らない安全保障体制の構築に向け、全力を尽くしていただきたい」と訴えました。

 日本政府に対し「禁止条約への署名・批准を求める被爆者の思いを誠実に受け止めて同条約の締約国になる」ことを求めました。「黒い雨降雨地域」の拡大に向けた政治判断を強く求めました。

 国連のアントニオ・グテレス事務総長がビデオメッセージを寄せ、「核兵器禁止条約は軍縮体制のさらなる柱であり、その発効を心待ちにしています」と語りました。

 あいさつした安倍晋三首相は、核軍縮に関して「立場の異なる国々の橋渡しに努め」ると従来の立場を繰り返し、禁止条約には言及しませんでした。

 式典では、午前8時15分の原爆投下時刻に黙とう。コロナ感染防止で一般参列席は設けられませんでした。市内の小学生2人が「平和への誓い」を読み上げ、高校生4人が被爆ピアノを演奏し「ひろしま平和の歌」を歌いました。


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