しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2020年8月9日(日)

名古屋が育鵬社不採択

市民が侵略美化教科書ノー

写真

(写真)社会科の教科書採択をする教育委員会の定例会=7日、名古屋市

 名古屋市で来年度から使われる中学校の社会科教科書の採択をめぐって、市教育委員会は7日、定例会を開き、侵略戦争を美化する育鵬社の教科書を不採択にしました。歴史は教育出版、公民は東京書籍を採択しました。

 河村たかし市長が「表現の不自由展」をめぐって知事のリコール運動を支援するなど、日本軍「慰安婦」や南京大虐殺の否定、侵略戦争を美化する言動を繰り返すなか、市民の運動で採択を押しとどめました。

 前回(7月29日)の臨時会で育鵬社を推した委員も、「これまでの指摘を出版社や学校現場に伝えてもらえるならば教育出版の採択に賛成する」「大方の人が教育出版ということですので、そちらの方向で」などと話しました。

 傍聴には80人が参加。中学3年の息子がいる女性(50)は、前回審議で委員2人が育鵬社を強く推していたことに危機感があったとして、「たくさんの人が育鵬社不採択を求めて声を上げてくれたことが今日の結果につながった」と話しました。

 子どもたちに「戦争を肯定する教科書」を渡さない市民の会の三浦明夫さんが会見し、教員の研究報告や市民の意見が傍聴者に公開されないのは問題だと指摘し、改善を求めていくと話しました。


pageup